前回の記事で「金融機関の融資方針が変わります」ということについて、お伝えさせていただきました。今回は、その融資方針の変更に当たって、具体的にどのようにすればよいのかについてお話しします。

【事業性評価融資】に積極的に取り組んでいる金融機関と新たにつきあっておく

「事業性評価融資」とは、「財務内容や担保・保証人に過度に依存せず、取引先企業の「事業性」や「将来性」、「成長可能性」を評価した融資」のことを言います。たとえ、財務内容が悪くても、自社の将来性や成長可能性があるのであれば、事業性評価融資をしてもらえるようになります。

ただし、まだ、事業性評価融資に積極的に取り組んでいる金融機関は、そう多くはありません。

事業性評価融資をしてもらうためには、積極的に取り組んでいる金融機関との取引は必要不可欠です。

事業計画書を作成しておく

金融機関が事業性評価融資を行うためには、金融機関自体が取引先企業の「事業性」、「将来性」、「成長可能性」を把握しておく必要があります。その為に、金融機関の担当者は取引先企業に対して、何十時間ものヒアリングを行う必要がありますが、普段でも、仕事に追いまくられている担当者には、そんな時間はありません。少しでも担当者の負担を軽減してあげることができれば、事業性評価融資を行ってもらえる可能性は高くなります。

自社の「事業性」、「将来性」、「成長可能性」を伝えるのにうってつけなのが「事業計画書」です。知り合いの士業やコンサルタントに協力してもらい、「事業計画書」を作成しておきましょう。

金融機関との良好な関係を構築しておく

金融機関が、財務内容のあまり良くない取引先の事業性評価融資を行う際に、とても重要になるのが、担当者や貸付責任者、支店長の「熱意」です。

「この会社は、何としてでも応援したい」と思ってもらえれば、熱心に取り組んでもらえることができます。まずは定期的な面談及び積極的な情報提供により、金融機関との良好な関係を構築するようにしておきましょう。

当事務所では事業計画書の作成支援を行っています。事業計画書を作成したいと思っている場合はお気軽にお問い合わせください。